低用量ピルの副作用は?知っておきたいマイナートラブル

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どんな副作用があるの?

お腹を押さえる女性 低用量ピルが開発された当時に比べると、現在普及しているものはだいぶ副作用が軽減されています。ホルモンの含有量を避妊可能な最小限に抑えているので、負担はあまり多くありません。ですが、飲み始めの時期に副作用が出ることがあります。個人の体調や体質などにより差はありますが、およそ5%以上の方が始めの1ヶ月で副作用を感じています。代表的なものは、吐き気や頭痛、胸の張りや痛み、不正出血です。

また、服用中に嘔吐や下痢が激しい場合、成分がちゃんと吸収されず、避妊効果が減少することもあります。そういったときは他の避妊法(jコンドームなど)を用いたほうがいいです。

これらの不快な症状は、ピルの服用により体内のホルモンバランスが一時的に崩れて表れるため、継続して服用することで身体が慣れ、次第に治まります。しかし、症状が重いときや長期的(3ヶ月以上)に渡って続く場合、医師に相談してください。服用を止める、または種類を変更するなどの対処法をとらなければいけません。

気になる方は第4世代の低用量ピルを選びましょう。第4世代のヤスミン、ヤーズ、ヤミニLSなどは副作用の軽減を重点的に開発された低用量ピルです。

吐き気

代表的な症状4つの中でも、最も多いのが吐き気です。胃がムカムカしてご飯が食べられなかったり、酷くなると吐いてしまうこともあります。これはエストロゲンの働きから来ており、つわりと同じような症状です。妊娠したことがある方ならピンとくる症状だと思います。吐き気は飲み始めてから1週間程続き、その後は落ち着いていきます。

また、もう1つの成分プロゲステロンの働きにより、逆に食欲旺盛になることもあります。プロゲステロンは男性ホルモンに似た作用も持ち合わせていて、食欲の増加につながることもあります。

頭痛

ホルモン状態が一時的に崩れることで、脳内物質のセロトニンが少なくなります。セロトニンは血管を収縮する役割があり、減少すると血管が拡張され偏頭痛の発生頻度が上がります。飲み始めの1ヶ月間に表れやすい症状です。

胸の張りと痛み

胸の張りや痛みはおよそ20%の方に表れる症状です。不快な症状ではありますが、バストアップになることもあり嬉しい副作用と考える方もいるようです。服用開始してから、ホルモンの状態が整うまでの3ヶ月間に表れます。

この期間中は、ブラジャーのサイズを変更する、またはワイヤー無しにするなど出来るだけラフなインナーを着けるようにしましょう。

不正出血

生理とは言えないくらいの量の少ない出血が続くことがあります。飲み始めの1ヶ月間に表れやすい症状ですが、服用開始してから初めての生理を境に治まることが多いです。2シート目(2周期目)に入った頃からは、不正出血は少なくなるでしょう。低用量ピルでも起こりづらいとされているのは、トリキュラーです。

しかし、3ヶ月以降も続く場合には医師に相談してみましょう。


太るってホント?

体重計と女性 「使ってみたいけど太るのは嫌」と感じている方も多いのではないでしょうか。低用量ピルには、直接的に太るという副作用があるわけではありませんが、体液やナトリウムが滞留しやすくなるため、むくみが発生することから体重増加につながります。身体がむくむことで太ったと思う人も多いでしょう。

むくみの症状は飲み始めてからおよそ3ヶ月と言われています。この間、症状が酷い場合には種類の変更(成分の含有量が少ない、または副作用が軽いもの)、服用を止めるといった対処をとりましょう。

血栓症のリスク

血管細胞 発生頻度は低いですが、血栓症のリスクが上がるとされています。低いとはいえ、命を脅かす病気でもあるので楽観視は出来ません。血栓症は血管内に血液の塊ができ、血管を塞ぐことから血流が止まってしまう病気です。放っておくと、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞や脳卒中といった重篤な病の引き金となります。

ピルを常用していない女性の場合、静脈血栓症の発症率が年間で1万人あたり1人~5人ですが、常用している女性の場合は3人~9人と約2.5倍になります。また、死亡例は10万人あたり1人以下と発表されています。
参考:日本産科婦人科学会

極度な腹痛、頭痛、胸の痛み、舌のもつれ、痙攣や失神、手足のしびれ、むくみ、ふくらはぎの痛みを感じた場合、静脈血栓症の初期症状と考えられるので、早めに医師に相談しましょう。特に片足のみにむくみや痛みが出る場合は注意が必要です。

副作用が出やすい人は?

特に40歳以上の人、肥満体質の人、喫煙中の人については、重篤な病の発症率が上がるとされています。また、婦人科系疾患の既往歴がある人もそのうちの1つです。

長期的な服用を考えている方、現在服用中の方もリスクを確認しておきましょう。

40歳以上、肥満、喫煙

40歳を過ぎると加齢とともに血管も衰え始め、心筋梗塞や脳梗塞といった血管系の病気のリスクが上がります。医療機関では「血管年齢」という数値に置き換えられて説明されます。一般的に「血管年齢が高い=動脈硬化が進んでいる」「血管年齢が若い=動脈硬化はさほど進んでいない」とされています。40歳未満でも血管年齢が高い人は注意が必要です。

他にも、肥満(中性脂肪・コレステロール値が高い)、喫煙は血管が老化する原因になるとされています。ピルを服用することで、これらの動きを加速させる可能性があります。そのため、食生活の改善と禁煙を心がけなければいけません。

婦人科系疾患になったことがある

子宮周辺の病気(子宮内膜症や子宮筋腫)、乳がんといった婦人科系疾患にかかっている、またはかかったことがある人は、悪化や再発の危険性があります。

ピルを服用する場合、医師への相談と定期的に検診(半年~1年)を受けて、服用に問題がないか検査してください。