低用量ピルってどんな薬なの?

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低用量ピルとは

ピルと女性 妊娠を避けたいときに使われる経口タイプの避妊薬です。避妊効果以外にも、月経不順の改善、婦人科系疾患の予防・治療、また、ホルモンの乱れからくる肌荒れの改善など様々な効能を持っています。

低用量ピルは別名「OC(低用量経口避妊薬)」とも呼ばれていて、1つの錠剤の中に「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つの女性ホルモンが含まれています。毎日、1錠ずつ正しく服用することで、高い効果を示します。

経口避妊薬の始まりは、1960年アメリカです。発売当時は現在とは違い、高用量ピル(ホルモン量が多い)が使用されていました。しかし、高い効果の反面、副作用も酷かったため好んで使う人は少なかったでしょう。その後開発が進み、中用量ピルへと改良、さらに1970年には低用量ピルが誕生しました。

欧米諸国と比較して、日本ではまだまだ利用率の低い経口避妊薬ですが、その理由は効果や副作用を誤解していたり、性教育の遅れが指摘されています。

海外での普及率

日本は先進国ですが、海外と比較してピルの普及率がとても低いです。
参考:world contraceptive use 2013
フランス 40.6%
ドイツ 37.2%
オーストラリア 30.0%
イギリス 28.0%
アメリカ 16.3%
日本 1%
特にフランスは、普及率40.6%に対しコンドームは4.7%のみで、ピルによる避妊が圧倒的です。

低用量ピルの効果

ピルをもつ女性 使い方を間違えなければ、99.9%の確率で避妊出来ます。複雑なバランスで構成された2つの女性ホルモンが、身体に3つの作用をもたらし妊娠を防ぐことが出来ます。

飲み始めて8日目以降から避妊効果を得られます。

避妊効果

▼性腺刺激ホルモンを抑える
女性ホルモンと同じ作用のある「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの成分が配合されています。毎日、少量ずつ体内に摂り入れることで、「女性ホルモンが満たされている」状態を作り出します。そして、脳はそのホルモン充実の信号を受け取ると、「妊娠している」と認識します。

そうすると、性腺刺激ホルモン(LH、FSH)の分泌量を減らし、排卵と卵胞の発育が抑えられます。

▼子宮内膜の増殖を抑える
子宮内膜の増殖にはエストロゲンが関わっています。服用によりプロゲステロンの血中濃度を高め、エストロゲンの動きを鈍くして、子宮内膜が厚くならないように抑えます。

本来、エストロゲンは妊娠に備えて子宮内膜を増殖させ、受精卵が着床しやすい環境を作る作用があります。増殖を抑えることで、万が一排卵して受精したとしても、受精卵が着床しづらい(妊娠しづらい)環境にします。

▼子宮頸管粘液を変化させる
子宮頸管粘液の粘度を変化させて、精子が通りづらい状態にします。子宮頸管は、膣と子宮をつなぐ精子の通り道で、頸管粘液はその道を満たしている粘液です。通常は生理の周期に合わせて分泌量が増減しますが、頸管粘液が十分に整っているときに性行為を行うと、精子が卵巣まで進みやすくなります。

これを、プロゲステロンの作用により頸管粘液の粘り気を上げて、精子が卵巣に辿り着けないように足止めします。

子宮周辺への効果

「エストロゲン」と「プロゲステロン」には、避妊以外にも様々な作用があります。

▼生理周期を整える
周期の乱れはホルモン量の変化に関係しています。毎日少量ずつ、一定の期間飲み続けることでホルモン量が安定化し、毎月決まった時期に来るよう整えることが出来ます。生理不順で医療機関を受診した際に処方されたりもします。

また、整えるだけでなく、意図的に生理日を変更することも出来ます。

▼PMS、月経困難症が軽減される
軽度や重度、個人により差が開きますが、生理が来るたびにPMS(月経前症候群)や月経困難症に苦しんでいる方も多いと思います。生理というだけでも憂鬱ですが、さらに下腹部の痛みや頭痛といった不快感を伴うので生理がどんどん嫌になってしまいます。

これにも女性ホルモンが深く関係していて、服用によりホルモンを整える作用からPMSや月経困難症の嫌な症状を軽減することが出来ます。

▼婦人科系疾患の予防・治療
子宮内膜の増殖を抑制するので、子宮内膜症を改善することが出来ます。また、子宮がんや卵巣がんの予防が出来ることでも知られています。近年では、排卵は卵巣にストレスがかかるという考えが増えており、ピルを服用することで排卵が抑制されるため、予防につながるとされています。

他にも、良性乳房疾患、骨盤内感染症などの発生リスクを減少させる作用もあります。

低用量ピルの副作用

避妊以外にもたくさんの効果がありますが、副作用もあります。 感じ方は人それぞれですが、飲み始めの時期に顕著に症状が表れます。1~2週間程は、不正出血や吐き気が続くことがあり、他にも腹痛や下痢、便秘といった消化器官が不調になることもあります。

ほとんどの場合、こういった症状は服用を続けることで身体が慣れ、次第に治まっていきます。ですが、症状が酷い場合には無理はせず、服用を一旦止めて医師に相談しましょう。かなり稀ですが、血栓症の発生、血栓症の悪化といった副作用が出る危険性もあります。おかしいと思ったら、どんな症状が出ているのか?ちゃんと確認しましょう。

血栓症よりもさらに稀ですが、乳がんや子宮頸がんの発生率が上がるとされています。そのため、長期間(5年以上)服用している方は、定期的にがん検診を受けましょう。


低用量ピルの飲み方

コップと薬 飲み方はとてもシンプルで、「1日1錠、毎日決まった時間に飲む」たったこれだけです。初めて飲むときは、通常、月経の初日から飲み始めます。この方法を「Day1スタート」と言い、当日から避妊効果を得ることが出来ます。

▼21錠タイプ
1日1錠、毎日同じ時間に飲みます。1シート(21錠)全て飲み終えたら、7日間は服用を休みましょう。

▼28錠タイプ
1日1錠、毎日同じ時間に飲みます。1シート(28錠)全て飲み終えたら、服用を休まずに次のシートに入ります。28日間のうち最後の7日間は成分のない偽薬(プラセボ錠)を飲むことになります。

どちらの場合も、実薬(有効成分の入った錠剤)を飲むのは21日間だけという原則は変わりません。
他にも、月経開始後、最初の日曜日から始める「Sundayスタート」、月経に関わらず飲み始める「クイックスタート」という方法もあります。この2つの方法の場合、最初の7日間は避妊効果は得られませんので気をつけてください。

休薬またはプラセボ錠の期間に月経が来なかった場合、飲み忘れがなければ、そのまま次のシートに入ります。2シート目が終わっても月経が来ない場合は、医師に相談してみましょう。

就寝前や起床後、食事の後など、普段欠かさず行っている行動とセットにして飲むようにすると、飲み忘れしづらくなります。

飲み忘れても大丈夫?

99.9%の避妊率を保つためには、服用方法を守るのが絶対条件です。しかし、事情により飲めなかったというときのために、対処法も確認しておきましょう。

飲み忘れに気付いたら、その時点ですぐに飲みましょう。半日程なら、効果が途切れることはありません。1日(ちょうど24時間)あいてしまったときは、いつもの予定時間に2錠飲んで、以降は通常通り1錠に戻します。2日以上飲み忘れた場合、残念ながら避妊効果は途切れてしまいます。この場合、飲み忘れのあった日から7日間までは服用を止めて、新しいシートでまた最初から始めましょう。

低用量ピルの費用はどのくらい?

日本国内では、ピルは処方箋がなければ購入することが出来ません。また、避妊目的の場合には保険が適用されない自由診療になります。ですので、受診する医療機関によっても費用が違ってきます。

国内で入手する場合、ピルの大まかな値段は1シートあたり2,000~3,000円程です。初診料(再診料)や診察料がプラスされますが、以降は薬代だけになります。ですが、場所によってはまとめ買いが出来ない場合もあるので、定期的に通うことにもなります。初めての場合は、事前に電話やホームページなどで処方の可否、費用についても併せて確認しておいたほうがいいでしょう。

薬局でも買える?

薬局で薬をもらう女性 先ほどもお話ししましたが、処方箋が必要なので、残念なことに薬局やドラッグストア、楽天やAmazonなどの大型サイトですらも購入することは出来ません。

しかし、通販を通して海外から個人輸入するという手段があります。全てが自己責任になりますが、病院に通えないといった事情がある方、費用を抑えたい方には便利です。しかし、偽物のトラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。医薬品は自分が安心出来る場所から入手するのが1番大切です。


正しく飲んでちゃんと避妊

コンビニなどで手軽に手に入るコンドームと比較すると、金銭面でも負担はかかりますが、ピルは服用方法を間違えなければ妊娠に怯えることはありません。それだけではなく、婦人科系疾患の予防にもつながります。

中絶という辛い選択を避けられるよう、自分の身体は自分で守りましょう。

低用量ピルの一覧

低用量ピル 超低用量~低用量に分類され種類も様々です。アフターピルとは違い、世代や相性の組み合わせから構成されており、飲み方や効果の出方も少しずつ違います。どの種類が自分に合っているのか迷っている方は参考にしてみてください。

マーベロン

マーベロン ▼基本情報
世代:第3世代
相性:1相性
成分:デソゲストレル(0.15mg)、
   エチニルエストラジオール(0.03mg)
用量:低用量
価格:1,300円

定番とも言われるマーベロン。ネガティブフィードバックがとても少なく、ニキビ悪化や体重増加の心配が軽減されています。他にも飲み始めにありがちな「不正出血」が発生しづらいのも特徴です。21錠と28錠のタイプがあります。

トリキュラー

トリキュラー ▼基本情報
世代:第2世代
相性:3相性
成分:レボノルゲストレル(0.05mg)、
   エチニルエストラジオール(0.03mg)
用量:低用量
価格:1,200円

シートの後半(第3相)にかけて、プロゲステロン量が増えていくタイプです。後半に増やすことで不正出血を起こさないよう防ぐのが特徴です。28錠タイプのトリキュラーEDでは、これに併せてさらにシートの中期(第2層)でエストロゲンも増量され、不正出血を強力に抑えます。

ダイアン35

ダイアン35 ▼基本情報
世代:第3世代
相性:1相性
成分:酢酸シプロテロン(2mg)、
   エチニルエストラジオール(0.035mg)
用量:低用量
価格:1,500円

マーベロンと同じ第3世代・1相性ですが、こちらはアジア人の身体に合わせて開発されたピルです。避妊以外で使われることも多く、脂漏、ニキビや炎症、多毛症、男性ホルモン型の脱毛症といった男性ホルモンからくる疾患の改善に用いられています。

ジネット35

ジネット35 ▼基本情報
世代:第3世代
相性:1相性
成分:酢酸シプロテロン(2mg)、
   エチニルエストラジオール(0.035mg)
用量:低用量
価格:1,980円

ダイアン35のジェネリックです。成分量などもすべて同じで、体格の小さいアジア人向けなので、身体への負担も少なく安全性が高いのが特徴です。

ヤーズ

ヤーズ ▼基本情報
世代:第4世代
相性:1相性
成分:ドロスピレノン(3mg)、
   エチニルエストラジオール(0.02mg)
用量:超低用量
価格:2,700円

月経困難症(生理前や生理中の不快感、痛み)が重度の方にオススメです。第4世代は月経困難症の軽減や浮腫みが出づらいという特徴を持ちます。「これまで複数の種類を試したけど、どれも合わなかった」という方に処方されることが多いです。

オブラル-L

オブラル-L ▼基本情報
世代:第2世代
相性:3相性
成分:レボノルゲストレル(0.15mg)、
   エチニルエストラジオール(0.03mg)
用量:低用量
価格:1,300円

人気のトリキュラーと同じ成分ですが成分の含有量が多く、月経困難症(生理前や生理中の不快感、痛み)の緩和、生理不順を改善することが出来ます。

ヤスミン

ヤスミン ▼基本情報
世代:第4世代
相性:1相性
成分:ドロスピレノン(3mg)、
   エチニルエストラジオール(0.03mg)
用量:超低用量
価格:2,430円

「太りたくない!」という方にオススメです。これまでとは違い「体重増加」ということに注目して開発されているので、ピルを服用してから痩せにくい体質になった、太りやすい体質になったという方に人気です。

ヤミニLS

ヤミニLS ▼基本情報
世代:第4世代
相性:1相性
成分:ドロスピレノン(3mg)、
   エチニルエストラジオール(0.02mg)
用量:超低用量
価格:1,900円

ヤスミンのジェネリックで、体重増加が気になる方にオススメです。ヤスミンよりもホルモン量がさらに低いので、その分副作用も軽くなります。もう少し負担を軽くしたい方に人気です。

マーシロン

マーシロン ▼基本情報
世代:第3世代
相性:1相性
成分:デソゲストレル(0.15mg)、
   エチニルエストラジオール(0.02mg)
用量:超低用量
価格:2,160円

マーベロンよりもさらにホルモンの含有量が低くなっています。エストロゲンの低容量化で副作用がさらに抑えられているので、マーベロンが少しきついと感じる方にオススメです。第3世代に属していますが、具体的には第3.5世代となり、メリアンやフェミロンといった種類もあります。

セラゼッタ

セラゼッタ ▼基本情報
世代:第3世代
相性:1相性
成分:デソゲストレル(0.075mg)、
   エチニルエストラジオール(0.03mg)
用量:低用量
価格:2,250円

マーベロンのジェネリックです。プロゲステロンの含有量がとても低く、不正出血が起こりやすい人にオススメです。ニキビや脂漏が出ることが少ないとされています。

フェミロン

フェミロン ▼基本情報
世代:第3世代
相性:1相性
成分:デソゲストレル(0.15mg)、
   エチニルエストラジオール(0.02mg)
用量:低用量
価格:1,980円

マーシロンのジェネリックです。成分の含有量なども全て同じなので、マーシロンの費用を抑えたいのであれば、こちらを選びましょう。効果や飲み方も変わらないので、変更にあたってのリスクはありません。

ロエッテ

ロエッテ ▼基本情報
世代:第2世代
相性:1相性
成分:レボノルゲストレル(0.10mg)、
   エチニルエストラジオール(0.02mg)
用量:低用量
価格:1,980円

低用量の中でも1番避妊効果が高いとされています。緊急避妊にも使えるので他の製品よりも利便性が高いのが特徴です。飲み忘れてしまった場合、避妊効果が薄れてしまいますが、そんな時でも緊急避妊薬として服用することが可能です。

メリアン

メリアン ▼基本情報
世代:第3世代
相性:1相性
成分:ゲストデン(0.075mg)、
   エチニルエストラジオール(0.02mg)
用量:超低用量
価格:1,800円

現在、販売されている低用量ピルの中で1番ホルモンの含有量が少ないです。避妊が出来るギリギリの量まで抑えられているので、身体への負担も少ないです。

避妊率99.9%で確実に避妊する!

女性のお腹 低用量ピル 日本では避妊というと真っ先に思い浮かべるのがコンドームです。手軽に買えるし使い方も簡単で利便性が高いですよね。性経験のある女性のほとんどの方がコンドームの使用経験があるのではないでしょうか。皆さんに親しまれているこのコンドームですが、実は落とし穴があるんです。

残念ながら、「つけていれば安心」というわけではないのです。コンドームには理想的な使い方と一般的な使い方(間違った使い方)があり、後者の一般的な使い方だと避妊率は驚くことに85%なんです。

妊娠はピルで予防、性病はコンドームで予防

避妊法法は多種ありますが、手軽なコンドームの避妊率を考えるとやはり不安が残ります。絶対に妊娠したくない!のであれば、ここで一度避妊法を見直してみてはいかがでしょうか。避妊薬を使えば、99.9%ととても高い避妊効果で妊娠を強力に防ぎます。飲み方を間違えなければ中絶手術に劣らない確実性があります。

ここで1つの知識として、お話ししたいことは「避妊薬では性病の予防は出来ない」ということです。避妊薬は妊娠を阻止するために開発された医薬品で、性病予防にはなりません。妊娠は避妊薬、性病はコンドームで防ぐことでより安全な性生活が送れます。

避妊以外の嬉しいメリット

避妊以外にも、女性にとってプラスになる効果が多数あります。

メリット

・99.9%の圧倒的な避妊効果
・月経の周期を変更、安定化
・月経困難症の軽減
・子宮周辺の病気(婦人科系疾患)の予防
・ホルモンの乱れからくるニキビや肌荒れの改善

近年では婦人科や皮膚科でも避妊以外の目的で処方されることが多くなってきましたが、このような嬉しいメリットがあるということを知らない方もまだまだ多いかと思います。特にニキビの治療薬としても知名度が高く、肌がキレイになったという口コミや体験談が多々あります。

デメリット

メリットがあればやはりデメリットもあります。

・通院が必要
・費用が高い
・飲み忘れ
・血栓症の人は飲めない
・ヘビースモーカーは飲めない
・副作用が出るかもしれない
・市販されてない

服用にあたっては、継続して飲まないといけないこと、飲み忘れると効果が減少することの2点に不安を感じている方が多い印象です。避妊効果を実感しているからこそ、「継続したい」という意思からくる不安かと思います。

さらに、市販されていないため、購入するには医療機関を受診しなければいけません。数か月分を処方してもらい、無くなる前にまた受診してもらう必要があります。しかし、避妊薬は個人輸入の代行サイトを利用することで、通販として海外から取り寄せることも出来ます。


中出しでも大丈夫!

ベッドで頭を抱える女性 避妊率は99.9%とお話ししましたが、完全に中で射精してしまってもこの確率は変わりません。中出しに限らず、がまん汁、コンドームの破れや漏れ、外出しなど、ありとあらゆる条件化でも強力に妊娠を防ぐことが出来ます。

飲み忘れがなく、正しい飲み方を守っていれば、妊娠に怯えることなく過ごすことが出来るのです。

妊娠したいときは?

「子供を産みたい」そう思ったときは、服用をやめるだけで大丈夫です。子宮環境が元の状態に戻るまでには、早い人で1ヶ月ですが、一般的には3ヶ月が目安です。すぐに欲しい!という気持ちもわかりますが、体の準備が整うまでもう少し待ちましょう。

また、避妊薬を飲んでいると「将来妊娠出来なくなる」という噂を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。避妊薬にまつわる都市伝説のような噂は多々ありますが、これもその1つです。そういった事実はありませんし、それどころか避妊薬は不妊症の予防や治療にも採用されていますので、安心してください。

いつから飲めばいい?

カレンダーを見る女性 避妊薬としての力を発揮するのは、基本的には飲み始めて7日(1週間)後からです。薬剤自体は飲んで2~3時間で体内に吸収されますが、避妊するためには、濃度を一定状態まで高める必要があり、その準備が整うまで7日必要です。以降は服用を続けることで、濃度を維持します。ですので、予定が決まっていれば7日前から飲み始めましょう。

始めの7日間はいつもの状態と変わりませんので、コンドームなどの避妊具を使用することを忘れないようにしてください。

目的別のおすすめピル

避妊薬には様々な種類があります。低用量ピルには、配合されているホルモンの世代や相性などいろいろな組み合わせがあり、緊急避妊薬はヤッペ法、ノルレボ法の2つの飲み方があります。飲み方は基本的には同じですが、種類によって得意とする作用も少しずつ違います。

そこで、目的別で定番の種類を調べてみましたので、参考までにご確認ください。

ニキビも治せる!初心者でも簡単な「マーベロン」

マーベロン マーベロンは第3世代・1相性に分類されます。第3世代には、ニキビが悪化する危険性が低いホルモンが使われています。他の種類でもニキビ改善の作用はありますし、もちろんマーベロンも例外ではありません。ですが、悪化しづらいという点においてはマーベロンが特化しています。そのため、ニキビ治療にはマーベロンが定番になっています。

また、1相性というタイプなので、実薬は全てホルモン量が同じです。2・3相性は実薬に含まれるホルモン量が変化するので、飲む順番を気にしたり、飲み忘れた際は対処が面倒になります。1相性は全て同じなので、順番は気にしなくても大丈夫ですし、飲み忘れの対処も楽です。初心者でも取り扱いが簡単なので安心して飲めます。また、1相性は生理日の変更にも最適です。

月経困難症の改善に最適!不正出血の少ない「トリキュラー」

トリキュラー トリキュラーは第2世代・3相性に分類されます。第2世代は、緊急避妊薬にも使われるホルモンで、避妊という点においては現在ある4つの世代の中では最強とも言えるのではないでしょうか。

強力となると副作用が気になりますが、その点においても心配はありません。トリキュラーは3相性で実薬に含まれるホルモン量が徐々に増えていくタイプです。もともとの身体の自然なホルモン分泌に合わせた作りになっているので、他の種類と比べると不正出血が少なく、副作用が出ずらいのが特徴です。

どれもダメだった!超低容量で安心の「ヤスミン」

ヤスミン ヤスミンは第4世代・1相性に分類されます。第4世代は超低用量ピルに使われることが多く、副作用の軽減に重きを置かれている成分です。ニキビ発生や体重増加、むくみなどの発症率が低いのが特徴です。

第3世代以前のものが合わなかったという方にオススメです。

中出しされたかも!トラブル後に助けてくれる「アイピル」

アイピル アイピルは第2世代に分類されます。避妊失敗後に服用するタイプの緊急避妊薬で、72時間(3日間)以内に使用することで95.9%の確率で妊娠を阻止します。タイムリミットは72時間(3日間)以内ですが、服用は早ければ早い程避妊率も上昇し、12時間以内の場合には99.5%という高確率で避妊出来ます。

世界保健機構(WHO)にも必須医薬品として指定されている「ノルレボ」のジェネリックなので、安心して使用出来ます。

低容量ピルで更年期を乗り越える!

考える中年女性 避妊以外のメリットはいくつもあり、更年期障害の症状を和らげるという一面も持ち合わせています。30代後半から始まるプレ更年期、50代前後からの本格的な更年期の不快感をホルモン補充により緩和に導くという方法です。

なぜ緩和につながるのか?その理由は、更年期障害はエストロゲン(女性ホルモン)の乱れにより発症するものだからです。それにより精神的、肉体的な不調が起こるため、自律神経失調症の一つとされています。

女性は40代前後から、エストロゲン分泌の役割を担っている卵巣の機能が衰え始めます。エストロゲンの分泌量が減ると、脳は頻繁に卵胞刺激ホルモンを分泌し、エストロゲンの分泌量を増やすように命令を続けます。ですが、機能が低下した卵巣は必要な量を分泌することが出来ないので、卵胞刺激ホルモン量の上昇とエストロゲンの減少というアンバランスな状態に陥ります。その結果として、大量の汗をかいたり、身体がほてるといった症状が表れ始めます。

低用量ピルは避妊薬として知られていますが、具体的には女性用のホルモン剤です。足りなくなったホルモンを毎日少量ずつ補うことで、アンバランスな状態をもとの自然な状態になるよう働きかけることで、更年期障害の症状を緩和します。

避妊薬の基礎知識

避妊薬の基礎知識 国内で処方される避妊薬は、一般的に低用量ピルと呼ばれるホルモンを少なく含有する事でホルモン変化により起こる副作用症状を抑える事が出来るとされ、体格の小さい日本人に合わせた薬です。
毎日、1錠を定期的に服用することが必須事項となり、1ヶ月の内21日間の服用が必要です。

では服用によってどのような効果があり妊娠を防ぐのか、詳しくご説明します。

避妊薬の3つの作用

避妊薬に含まれる女性ホルモンが脳内に作用する事によって3つの作用が起こり、精子の着床を防ぎます。

排卵を抑える

排卵を抑える事でまず精子が子宮内へ入ってきたとしても卵子と出会う機会を失わせ、着床を防ぐ事が出来ます。

子宮内膜の増殖を抑える

子宮内膜は受精卵が着床する場所で、その部分が厚くなることを抑える事で、万一受精卵となってしまっても着床することが出来ない状態が保たれるので妊娠が成立する事を防ぎます。

子宮頸管粘液の粘度を高める

子宮の入り口で分泌されている粘液の粘度を増すことで精子が子宮子宮の入り口で分泌されている粘液の粘度を増すことで精子が子宮に侵入することを防ぎます。
薬の効果 このように避妊薬は体内で妊娠を防ぐ働きをするのに対し、コンドームは男性のペニスに装着する事で精子が子宮内に出ない様に防ぐことができますが、「外れてしまった」や「穴が空いていた」など、想定外の事態が起こりえるので「ゴムを付けてたのに、妊娠していた」なんて事も起きてしまいます。
さらに避妊具で防げる事はたった1つですが、ピルを用いれば3つの効果が女性の体を守ってくれるので女性も安心してSEXする事ができます。
また、低用量ピルはライフデザインドラッグとも呼ばれ生理時のトラブルやホルモンの影響によるニキビなどの肌荒れを改善出来るので生活の向上にも役立てる事が出来ます。

低用量ピルとアフターピルの違い

緊急避妊薬(アフターピル)と低用量ピルは同じ避妊という目的であっても、その服用の方法やタイミングは大きく違い、その違いについて下記にまとめています。

・緊急時1回の服用と定期的な服用
・副作用症状の強さ
・避妊のみの目的と避妊と女性の生活を向上させる目的

緊急避妊薬は避妊に失敗した場合に服用する薬で、それも性交後72時間以内までに、確実に1錠を服用する必要がありますが、低用量ピルの場合には1日1錠を21日間の服用としています。
また、緊急時に服用するというだけあって女性のホルモンバランスを大きく変化させるので、ほとんどの人に一過性の症状ですが吐き気、嘔吐、不正出血などが現れる様になり、定期的に服用する事によって不正出血などを抑えることができ吐き気などが起こりますが続けていく事で次第に体が慣れると言われています。
ピルは避妊以外にも月経時に起こる痛みや不順などのトラブルを改善したり、肌荒れを改善する効果も得られることからライフデザインドラッグとして用いる事も出来ます。

反対に共通する部分は以下の通りです。

・女性の意思で自ら服用出来る
・妊娠の成立を防ぐ
・同じ女性ホルモン剤
・飲み間違いや忘れをしなければほぼ100%妊娠を回避

作用としては、妊娠を成立させるために「排卵を抑える」あるいは「遅滞させる」となり、妊娠は精子と卵子が出会うことではじめて受精卵となり妊娠を成立させているので、その機会を失わせることで男性に頼ること無く女性の意思で妊娠の成立を阻止する事が出来ます。
他にも子宮内膜が増殖してしまうことを抑える事も出来ることから受精卵となってしまった場合にも着床を阻止することが出来るので、二重に妊娠を回避する効果を得ることで中絶によって体に大きな負担をかけること無く女性の体を少ない負担で守ってくれます。
ポイント コンドームは確実な避妊は不可能であり、最大で避妊失敗率は20%もあるので「ゴムをしていたのに妊娠してしまった」などの事例が後を絶ちません。
これに対して、避妊薬を事前に服用しておく事で万一の際でも慌てることなく対応する事ができます。
最悪の場合、望んでいない性交を強いられてもアフターピルの服用で妊娠を回避する事が出来るので、2つの大きな違いは服用のタイミングであって、女性を守るという点が共通した薬と言えます。

では、低用量ピルの服用を考えている方は様々な薬がある中からどのように選べばいいのか。
正しい知識を身につけて、自分に合ったピルを選びましょう。

低用量ピル「マーベロン」の特徴

疑問 全世界1億人以上の女性が使用していると言われる低用量ピルですが、「何が低用量なの?」と疑問を抱く女性は少なくありません。
低用量ピルはたくさんの種類がありますが、そのどれもに共通して言えるのが卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが含有されていて、低用量なのは卵胞ホルモンとなり、避妊の効果を失わないギリギリまで用量を少なく抑えることで吐き気などの辛い不快症状を少なくすることが出来ます。
国内では特に人気のあるマーベロンという一相性と呼ばれる第三世代のお薬がありますが、この「~相性」や「第~世代」というのはホルモンが含有されている量によって一相性や三相性と呼び名が変わり、世代は黄体ホルモンの種類によって変わり現在では第4世代まで登場しています。
少し難しい話になるので黄体ホルモンの種類とその世代については以下にまとめてみました。

・ノルエチステロン→第一世代
・レボノルゲストレル→第二世代
・デソゲストレル→第三世代(マーベロン)
・ドロスピレノン→第四世代(超低用量ピル)

「~相性」というのは一相性と三相性と分類され、1錠のホルモン含有量が一定となっているのが一相性。服用日数経過ごとに3段階に用量が変化していくのが三性といいます。

「それなら用量も一定で分かりやすいマーベロンで十分なのでは?」と考える女性もいるかと思いますが、他の世代の薬と比較すると重い副作用症状とされる血栓症のリスクが比べて2倍ほど高くなると言われています。
ですので長期的な服用を考えているのであれば不向きですが、短期間の服用であれば優れた低用量ピルと言えるのです。
もちろん飲み忘れのリスクが無ければ一相性が便利で、不正出血やニキビや脂漏といった肌荒れを起こしにくいというメリットがあります。
三相性のメリットは、女性の体内で行われている自然なホルモン分泌により近づけるために三段階に用量を分けているので、不正出血が起こりにくくなる等のメリットがあります。
しかし飲み忘れをしてしまうと肝心の避妊効果が全くなくなる可能性があります。
どちらのタイプにもメリット・デメリットがありますが、排卵を抑えて妊娠を回避するという効果は変わらないので得られる効果については心配無用となります。
女性の体質などによっても選ばれる薬は変わるので、1人で判断するのではなく、医療機関への相談をお勧めします。

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